SIAが実施する検定の基礎知識
SIA(日本プロスキー教師協会)が実施する技術検定は、ISIA(国際職業スキー教師連盟)が定める世界共通の検定<国際スキー技術検定>です。
SIAの公認スキースクールで受験でき、世界中のISIA加盟国で通用します。また、「ジュニアIT検定」・「シニア国際スキー技術検定」も実施しています。自分のスキー技術向上のためにも、ぜひチャレンジしてください!
他にSIA独自の規定によるSIAメダル検定も行なっています。
こちらはSIAの定める規定のコースでタイムを計り、ペースメーカーとのタイム差によって、赤~金の6段階に判定されます。
JPSSではSIAメダル以外随時受け付けています。
│ 国際スキー技術検定 │ ジュニア国際スキー技術検定 │ │ シニア国際スキー技術検定 │ SIAメダル検定 │
国際スキー技術検定(IT)
ITのランクは全部で6種類。ブロンズ、シルバー、ゴールドの3つのカラーメダルがあり、それぞれにセミ・クラスがある形になっています。
もっとも基本的なセミ・ブロンズ(プルークボーゲンで滑れる程度)から最高ランクのゴールドまで、それぞれの斜面設定や検定種目の基準に基づいて検定が行なわれます。
G | SG | S | SS | B | SB | 費用 | ||
プルークボーゲン | ○ | 受験料 | ¥2,000 | |||||
シュテムターン | ○ | ○ | 選択 | 認定料 | ||||
基礎パラレルターン・ロング | ゴールド | ¥2,500 | ||||||
パラレルターン・ロング | ○ | ○ | ○ | ○ | シルバー | ¥2,000 | ||
パラレルターン・ショート | ○ | ○ | ブロンズ | ¥1,500 | ||||
基礎パラレルターン・ショート | ○ | ○ | ||||||
踏み変えターン | ○ | ○ | ||||||
総合滑降 | ○ | ○ | ||||||
斜面条件(ゴールド) | 幅30m以上、長さ150m。20~30度の急斜面。新雪、悪雪、もしくはコブを含む。 | |||||||
斜面条件(シルバー) | 幅30m以上、長さ100m。10~20度の、中斜面。ナチュラルバーン。 | |||||||
斜面条件(ブロンズ) | 幅30m以上、長さ100m。4~10度の緩斜面。整地。 |
※ ゴールド・シルバーメダルは各種目70点以上で合格
※ セミゴールド・セミシルバーは各種目60点以上で合格
※ ブロンズメダルはいずれかの種目を選んで2回滑り、1回が合格(70点以上)であれば良い。
※ セミブロンズはプルークボーゲンを2回滑り、1回が合格(60点以上)であれば良い。
ジュニア国際スキー技術検定(ジュニアIT)
種 目 | ゴールド | シルバー | ブロンズ | レッド | イエロー | グリーン |
滑り出しで停止できる | ● | |||||
プルークボーゲン | ● | |||||
シュテムターン | ● | |||||
パラレルターン・ロング | ● | ● | ● | |||
基礎パラレルターン・ショート | ● | |||||
パラレルターン・ショート | ● | |||||
総合滑降 | ● | |||||
斜面条件 距離 | 150m | 100m | 50m | |||
斜面条件 斜度 | 15~25度の急斜面 | 10~15度の中斜面 | 4~10度の緩斜面 | |||
斜面条件 雪の状態 | 整地 |
整地 |
検定料 ¥1,500
認定料 ゴールド・シルバー・ブロンズ:¥2,000 レッド・イエロー・グリーン: ¥1,500
※各種目1回滑走して100点満点中60点以上で合格
シニア国際スキー技術検定〈シニアIT〉
検定種目 | メダルの種類 | |||
---|---|---|---|---|
ゴールド | セミゴールド | シルバー | ||
シュテムターン | ● | ● | ||
パラレルターン・ロング | ● | ● | ● | |
パラレルターン・ショート | ● | ● | ● | |
総合滑降 (パラレルターン・ロング、ショート・踏み換えターン) | ● ※踏み換えターン を含む |
● ※踏み換えターン を含まない |
||
合格点(各100点満点) | 70点以上 | 60点以上 | 70点以上 | |
滑る回数(種目毎) | 各1回 | |||
斜面条件 | 幅 | 30m以上 | ||
長さ | 150~200m | 100m | ||
斜度 | 15~25度の急斜面 | 10~20度の中斜面 | ||
雪の状況 | ナチュラルバーン | ナチュラルバーン | ||
検定料 | ¥2,000 | |||
認定料 | ¥2,500 | ¥2,000 |
SIAメダル検定
アルペンスキーの頂点と言えばワールドカップ。ポールで規制されたコースを滑り、スタートからゴールまでのタイムを競います。
SIAメダル検定も規制されたコースでタイムアタック、同じコースをSIAから認定されたペースメーカーが滑り、そのタイムからS・L・T(SIAレベルタイム=基準タイム)を算出します。
各スキーヤーはS・L・Tとのタイム差(パーセンテージ)によってそれぞれのメダルに認定されます。
検定料+認定料は、各クラス一律:¥2,300
<メダル> | <判定基準> | |
一般男子 | 女子・小学生・50歳以上 | |
ゴールドメダル | S・L・Tの105%以内 | S・L・Tの110%以内 |
シルバーメダル | 〃 115%以内 | 〃 120%以内 |
ブロンズメダル | 〃 140%以内 | 〃 145%以内 |
ホワイトメダル | 〃 160%以内 | 〃 165%以内 |
ブルーメダル | 〃 180%以内 | 〃 185%以内 |
レッドメダル | ブルーメダルの基準を超えたもの(男女共) |